セレクトセール総括(初日)

1歳馬セールが復活して、3日間にわたって行われたセレクトセールも終了。その1歳馬セールの影響もあって
トータルの売却率は70.4%と昨年に比べ低下し一方、売上総額は117.5億円で前年比約50%近くのアップ。
平均価格も約3560万円で、昨年を10%程度上回るなど大盛況だったとのこと。
さて、ここからは1億円以上で落札された馬とGI馬の仔など、個人的に注目していた仔についてまとめてみた。

<1日目>
●父Pivotal 母ヴェイルオブアヴァロンの牡 2億500万円 多田信尊氏
父は日本ではほとんど産駒の走っていないヌレイエフ系種牡馬。母母はウインドインハーヘア、すなわち叔父に
ディープインパクトがいる注目の1頭。
●父ジャングルポケット 母ファビラスラフインの牡 4000万円 中村昭博氏
父は今年産駒がデビューしたトニービン系後継最有力のダービー馬。母は秋華賞を勝ちJCで2着したものの
産駒はサンデーの仔を中心に準OPどまり。父が変わってどうでるか。
●父サクラバクシンオーマイケイティーズの牡 9600万 ダーレー・ジャパン
父はシーイズトウショウショウナンカンプらを輩出した稀代の快速馬。半兄に重賞3勝し、皐月賞でも1番人気に
なったアドマイヤムーンがいる。アドマイヤムーンも父は短距離型のエンドスウィープだったが距離をある程度
克服したように、この馬も2000まではギリギリこなせそう。
●父ダンスインザダークシルクプリマドンナの牡 1億2000万円 関口房朗
父はサンデー後継最右翼の種牡馬。母はオークス馬でこれが2頭目の産駒になる。ノーザンダンサーの3×4と
ヘイルトゥリーズンの4×4を持ち、ややクロスが濃いのが気になる。母もデビューが遅かったため体質には疑問が。
●父Sadler's Wells 母ストールンティアの牝 5000万円 多田信尊氏
牝馬では最高額で落札。目立った産駒はいないうえ、ノーザンダンサーの2×4、specialの3×3を持ってるところを
見ると繁殖に上げることを見越しての購入か。